とおりすぎの記

 考えごとを書くブログ。書いたはなから通り過ぎていくようでもある。

2011-01-01から1年間の記事一覧

「医」の相当の部分は、「治すこと」以前の「話すこと」、その人と話すことにあるのでは。 まして未病であるならば。 (ある条件の人が病気になる危険性を、現実にその条件にある人たちを引き合いに出して大声で世に訴えて、その人たちがどう思うかどう考え…

(大きなことと小さななにか)

人が人のことのみ考えてものを言い、大きなことを運ぼうとしているとき、私は、そのことで脅かされ失われそうになる小さななにかのことを、ものを言わずに誰かが、そっとやっているにちがいないと、もしやっていなくてもそのことをひたすらに思っている誰か…

「心のケア」

「ケア」という言葉は各業界での業界用語だと私は思っている。 「心のケア」も業界用語と考えてよいだろうか。 「あなたには心のケアが必要です」と面と向かっては言えないだろうから。 だったら、「心のケア」という言葉、世間に出回り過ぎ。 そして、そも…

答え

人知れず亡くなった人が、どういう状況でどう思いながら亡くなったかなんて、 その人自身でない他の誰がわかるのか。 それがわからなくていつまでも苦しんでいる人がいるのに。 その「答え」に向かう道は苦しんだそれぞれの人の人生の前にしか現れないのに。…

デザイン幻想

…に浸されてはいないか。 この世界に線を引いてこの世界をそのとおりに仕切る…そうできると信じている…そうしていこうと努力することに価値があると信じる… その幻想の破綻に、いま面しているのではないのか。