とおりすぎの記

 考えごとを書くブログ。書いたはなから通り過ぎていくようでもある。

2007-01-01から1年間の記事一覧

子どもの頃、近くにいくつも空き地があった。国道沿いの広い空き地で友だちと自転車で走り回った。なずながいっぱい咲いていた。他の空き地で、捨てられたか何かの子犬をみんなでかくまったことがあった。その空き地にも、なずながいっぱい咲いていた。なず…

しおかぜ

むかし、当時電器店を営んでいた父から、クリスマスプレゼントに短波ラジオを買ってもらった。毎年クリスマスが近づくと、そのラジオで短波放送を聞くことにしている。ここ数年は、深夜に、ヨーロッパの放送を聞くことが多かった。 今年も、論文を書く息抜き…

散太

NORADが今年もサンタクロースを追跡するらしい。考えてみると、サンタクロースほど散種的な存在(存在者?)もなかなかないように思われる。サンタクロースの飛跡は、追跡することでしか現われないだろう。しかし追跡したとして現われるものだろうか?(NORA…

風草

イネ科とかカヤツリグサ科とか、ちょっと分類上の区別がつきにくい草をこのごろ少し気をつけて見ている。 きのう、カゼクサ(風草)らしき草を箱崎の交差点の電灯ポール下に見つけた。舗装とポールとのすき間から生えている。きのうは少し風があって、風に揺…

立田山のふもとで

熊本大学での日本地理学会秋季大会に参加した後、夕方だったが以前から行きたかったので、大学の近くの立田山の公園に歩いて行って、林の中で不覚にも車止めのチェーンに足を引っ掛けて顔から転んで地面にぶつかってしまった。顔は大丈夫だったが、手も足も…

うつむいていても上は空

熱さの中の草

数年前の夏、大学の授業で「たんぽぽになってみる」というワークショップみたいなことをやったことがある。みんなで屋外に出て、たんぽぽが咲いている芝生に来て、受講者の学生に、やり方はどんなでもいいので、たんぽぽになったつもりになるようやってみて…

立ち止まって考える