とおりすぎの記

 考えごとを書くブログ。書いたはなから通り過ぎていくようでもある。

風草

 イネ科とかカヤツリグサ科とか、ちょっと分類上の区別がつきにくい草をこのごろ少し気をつけて見ている。
 きのう、カゼクサ(風草)らしき草を箱崎の交差点の電灯ポール下に見つけた。舗装とポールとのすき間から生えている。きのうは少し風があって、風に揺れていた。「風草」という名前を知らなかったら、この草に気づいていなかったかもしれない。
 ニワホコリよりは大きいからたぶんカゼクサだろうと思いつつ、自信がなかったので、家に帰って図鑑で細かい特徴を調べて、きょうそこを通ったときに見てみたら、刈られてなくなっていた。
 名前で知って、名前を知ることがなかった。たぶんほんとうの名前は、カゼクサではなかっただろう。そう思いつつ、風草という呼び名しか思い当たらない。